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ARが訓練をアシストしてくれる「Scope AR」

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https://www.scopear.com/

Augmented Reality(通称AR)は全世界でブームを巻き起こしたアプリ、「ポケモンGO」の存在によって広く世の中に知られることになったが、他にARの使い道でどのようなものがあるかと問われると、いまいちピンとこないという方も多いのはないだろうか。

現在世の中に登場しているARのアプリケーションを観察してみると、ざっくり二種類の方向性に分けることができる。一つはエンターテインメントユースでもう一つはプラクティカルユースだ。ポケモンGOは前者になるだろう。

一方でプラクティカルユースでいうと、IKEAの事例が一番有名かもしれない。これによって家やオフィスなどの実際の空間に、IKEAの(デジタル)家具を配置することができ、顧客がある家具を空間に置いた場合のイメージを、より具体的に持つことが可能になっている。

wired.jp

そして、IKEAの事例のように、実践的にARを活用するシーンとして注目されている一つが、訓練や練習、つまり何か新しい動作を覚える時だ。

私たちは新しい物事に対面する際、往々にして手順書や解説書と、実物を往復しながら使い方を覚えていく。しかしどんなにテキストやイメージに目を通したとしても結局実物を触って、試行錯誤しながら、、という場合のほうが多いのではないだろうか。つまり、百聞は一見に如かずならぬ、百見は一触に如かずということである。とすると、一番理想なのは、正しく触りながら覚えていくことなのであるが、そこで役立つのがARである。

ARは、レンズ越しに、現実のオブジェクトに対して、デジタルな情報を付加できるため、マニュアルなどの別のインターフェースと操作対象物の間を往復する必要もない。加えて、実際の動きを伴った学習を行えるため習得も早くなるのだ。

Scope ARはより効率的にミスなく物事のトレーニングやメンテナンスを行うアシストを提供することで、時間と費用を削減するサービスを提供している。

youtu.be

スマホの次のデバイスはグラスだとずっと言われているが、その通りになるとしたら、これからARという領域はどんどん発展してくるはずだ。スマホができて、情報へのアクセシビリティが格段に上がったとはいえ、まだまだ私たちの情報接触には無駄が多い。そうした無駄はARによってよりスムーズになっていくだろう。今後も目が話せない領域であることは間違いない。

Teck Castでも定期的にARを活用した企業やサービス、プロダクトを紹介していきたい。